夜にひしぐは神おろし

お芝居とか映画とか好きなものの話を諸々。自分のためのささやかな記録。

『偽義経冥界歌・令和版』赤坂ACTシアター、初日

このときをずっと待っていた!
おかえり偽義経! はじめまして令和版!

平成版の余韻いまだ醒めやらず、東京公演待ちの友人も多いからネタバレなしに語り合える人も限られ、息を潜めながらこの日を待っていたのです… 潜めきれてなかったけどね!!

アクトシアターの看板

ちゃんと書き残しておかないとあっという間に月日が経ってあっという間に終わってしまうことを知っているので、絶対に書き残すぞの気持ち。その気持だけでノープランで書きはじめてしまった。

おおむねこのツイートがすべてを言い表しているのだけど、現時点でのこまごました感触をメモしておかなくては。私のブログはほとんど未来の自分への私信なので、未来の自分が忘れたくなさそうなことを書くっていう方針なのね。でもいったい何をメモしておけばいいのか、まだよくわからない(笑)。

あ、ちなみに平成版のときは3つブログを書いてたので、リンク置いておきますね。

知ってはいたけど、ブログをまとめておくと未来の自分がうれしいっていうのを、今強く実感しています。ありがとう平成版の私。でも金沢公演と松本公演の記録を残してないことについて文句を言いたい。なんで書かなかったんだ平成版の私。

ひとまず平成版との違いまとめはネタバレにはならないと思うので、そのあたりをざっくりまとめておこうかな。

平成版との違い、ざっくりまとめ

慣れや好みの問題はあれど、何がどうなって平成版から令和版にブラッシュアップされたのかのロジックがきちんと見えるようで、令和版の構成と演出、めちゃくちゃわかりが深い〜〜〜!! と思いました。ひとまず箇条書きで羅列します。

  • 令和版パンフレットのインタビューにグッと来る
  • 解釈の余地を埋めに来る演出追加や変更がたくさんあった
  • 歌は思ったよりは増えてなかったけどちゃんと増えてた
  • SEとかBGM追加とか、やたら音が増えていた
  • 大胆にカットされているシーンが複数あった
  • 特に存在感が増したのが次郎と牛若!!
  • カナコさんのくくり、渋くて妖艶…(おかえりなさい…)
  • 三宅さんの弁慶は渋めで海尊との見せ場も増えている

中には演出変更なのか今日だけのハプニングなのか迷うものもあったり、きっと公演中に修正もされていくんだろうなって思ったり、そういう過程もまるっと含めてこれからが楽しみ。

芝居全般の所感

全体的に平成版よりいい意味でスピーディーになって、流れるような展開を見せてくれます。まだ初日だからか、つるつると進んでいくような感じもないことはないけど、アクションや見せ場の変更も結構あるので、手数の確認なんかも含めてつるつるしちゃうのは当たり前なんだろうなっていう月並みな感想。

平成版は、特に松本での仕上がり具合がとんでもないクオリティーだったので、あの印象を引きずってしまっているところは正直あります。なので、まだ身体が慣れない部分が大きいのだけど、でも慣れるってわかっちゃってるんだなこれが…。慣れる。これはホントそう。

熱量的にはどうしても平成版終盤の回には敵わないので、それも加味して観ているけど、初日からこの感じを叩き出してくれてるのすごい… って思います。マジすごい。東京公演終盤と博多公演にめちゃくちゃ期待が募る…!!

ここから熟成されて芝居の抑揚ができていくんだろうなっていうのが目に見えるから、それが今からめちゃくちゃ楽しみ…!! 何より役者さんたちが役作りとか芝居づくりに夢中になってる感じが伝わってくるから、観ている観客のひとりとしてうれしくなってしまう。

パンフレットのインタビュー、読んで…

平成版が終わったあとのインタビューだから、平成版のときにどんなことを思っていたのかとか、どんな気持ちで令和版に向き合っているのかとか、そういうことのひとつひとつにグッと来るんですよ…。

令和版単体で読んでもいいし、平成版パンフレットと読み比べるのも楽しい。中の人コンテンツが好物な人はマストバイだと思います。

歌とか音とか

歌とか音とかは、なんかすごい増えてた。平成版はねぇ、もう少しおとなしかったですねぇ。個人的には、音が増えすぎていてちょっとごちゃごちゃしていると感じるところもあったり、気が散るところがあったりするんだけど、これは好みの問題だと思う。もともとSEがそこまで好きではないタイプなので。

劇中歌については平成版でそうとう聴き込んで、今でも空で全部歌えるくらいなので(劇中歌の歌詞メモも作っていた)、どこが変わったのかはわりと正確に言えます。事前情報で歌が増えているっていう話だったので期待値を上げすぎてしまった点は反省。でも確かに増えています!

完全に新しいものが2つ、大きく変更があったものが1つあるので、また千穐楽までにメモを育てるのが楽しみだな〜!!

特に存在感が増した次郎と牛若

もうね、若手の成長と戯曲当て書きのアップデートがリンクしてるの、LOVEすぎないですか…。もはや言いたいことはそれだけっていう…。かじゅき先生はこういうことをしますよね…。ありがとうありがとう。

どのように存在感が増したのかっていうのは、ネタバレ要素でもあるからここでは語らないのだけど、このふたりは平成版よりもパワーアップしているのです。ネタバレありの別のエントリで書きたいな〜と思います。

令和版の偽義経、たくさんの人に観てほしい…

はじまる前はそわそわしすぎて心ここにあらずといった感じだったけど、はじまったからには全力で楽しむぞぅ〜〜! 3月にはライブビューイングもあるとのことなので、気になってるけど迷っている人は、是非ライビュだけでも観てね…。

自分用の観劇メモも残すぞっ

すぐメモとかデータとかを取ってしまうオタクなので、令和版も悔いなきよう自分が観た回のメモを取る場所を準備しています。るんるん。記録を残すのが大好きオタク。るんるん。記録を残さずにはいられないオタク。るんるん。

あくまで自分用の観劇メモなので、パスワード付きでひっそりとやっています。自分用のメモっていうか日記みたいなものだから、主観と自分の記憶だけがソースであり、公式情報とか正しい情報とはまったく違うものです。

その前提のうえで、もし覗きたい人がいたら全然覗いてもらってかまわないので、覗くだけならご自由にどうぞ!(言うまでもないと思うけど、転載転用はご勘弁願えればと思います、念のため)

大事なことなのでもう一度言いますが、3月にはライブビューイングもあるとのことなので、気になってるけど迷っている人は、是非ライビュだけでも観てね…。

私、偽義経冥界歌が大好きなので… このお芝居をたくさんの人が観てくれたら、とってもうれしい…。令和の現場からは以上です…。