『新春浅草歌舞伎2019』浅草公会堂
あっという間に年が明け、2019年。このブログをぼちぼち書き出したのは去年のことなのですが、自分が見返してうれしいやつを書く、という目的で書いているのに、書かないで済ませたことが多かった。
今年は記録だけはひとことだけでも残していくぞ、という気持ち。いや、Twitterではつぶやき散らかしているのだけど(笑)。
2019年観劇はじめは新春浅草歌舞伎
というわけで、2019年観劇はじめは新春浅草歌舞伎でした。歌舞伎は去年そろりそろりと観はじめて、初心者も初心者って感じ。今年はコンスタントに観に行きたいなぁと思っています。
(あっでも「来年は観劇を減らします。本当です」という昨年の反省は忘れません。本当です。)
役者さんや演目についても知識ゼロ状態なので、観に行って筋書き読んでを繰り返しながら、自分なりの楽しみ方を育てていくのが楽しみです。
そもそも浅草歌舞伎って?
今まで歌舞伎についてよく知らなかったので、浅草歌舞伎の位置付けについてもよくわかっていなかった。ざっくり言うと、若手の活躍の場なんですね。なるほどー。
次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」は、“若手歌舞伎俳優の登竜門”として39年という歴史があります。人気と注目を集め続け、地元の方々のご協力のもと、初春行事としてすっかり定着しており、お正月の風物詩として広く愛され親しまれています。
また、若手が古典歌舞伎から新歌舞伎、舞踊の大役に真摯に取り組み、互いに切磋琢磨をする。若手の成長、飛躍の場としてはもちろんのこと、歌舞伎の伝承という意味合いでも「新春浅草歌舞伎」は重要な役割を担っています。
実際に観に行ってみたら、なんとなくその意味がわかった気がします。何事も若手登竜門的な存在は好き! あと2019年のチラシのデザインが好き。こういう位置付けだから、チラシのデザインもポップな感じでいけるんだなぁ、なるほどなぁ、と思いました。
新春浅草歌舞伎2019 の演目
歌舞伎初心者なので、どれもはじめて観る演目でおもしろかったです。自分用のメモも兼ね、ふりがな付きで。初見では絶対読めないよね(笑)。
- 第1部
- 戻駕籠色相肩(もどりかごいろにあいかた)
- 源平布引滝・義賢最期(げんぺいぬのびきのたき・よしかたさいご)
- 芋掘長者(いもほりちょうじゃ)
- 第2部
- 寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
- 番長皿屋敷(ばんちょうさらやしき)
- 乗合船惠方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)
お話の筋で言うと、『義賢最期』と『芋掘長者』が好きでした。源平布引滝は去年の11月に平成中村座で『実盛物語』を観たので、少しだけ馴染みがあった感じかな。
源平布引滝は並木千柳と三好松洛の合作っていうのも覚えた。並木千柳は『義経千本桜』などを書いた歌舞伎狂言作者の人で、三好松洛は同時代の浄瑠璃作者、よし、覚えた。こうやって知っていくの、とっても楽し。
『義賢最期』ではねぇ、戸板倒しと仏倒しで単純に「松也すごーい!」ってなったんですねぇ。めちゃくちゃ単純だけど、なにせ歌舞伎初心者なので(笑)。あれはお稽古とか大変なんだろうなぁって思うし、何度でも観たいシーンだなぁ。他の役者さんでも観たいやつ! こうやってお気に入りの演目ってできていくんですね。納得。
ちまちまと歌舞伎を勉強していきたい
そんなこんなでたっぷり楽しみました。お弁当やおやつを食べながら、幕間にお友達とおしゃべりするのも楽しかった。焼き立ての人形焼を席まで売りに来てくれるのが浅草ならでは。
もともとちゃんと歌舞伎を観ようと思ったきっかけが『メタルマクベス Disc2』とコクーン歌舞伎の『三人吉三』。去年は平成中村座デビューを果たして、今年は浅草歌舞伎、という感じ。中村屋兄弟と松也を中心に観ていきつつ、歌舞伎の世界のことももっと知っていけたらなぁと思っています。
以前は歌舞伎より能のほうを好んでいたのですが、このままずるずると歌舞伎の世界に足を取られそうな気配は感じています。こわい。沼が広い。深い。